2025年12月21日
この時期になると、とても気がかりなのが光熱費。夏と違って着れば寒さはしのげども、家に帰ってホットする間もなく、寒さに耐えなければいけない状況は極力避けたい。
そこでエアコンを思いっきり稼働させることになるのだが、冷え切った室内をエアコンの設定温度まで上げるには多くの電力を消費する。加えて冬場の洗濯に衣類乾燥除湿機をタイマーセットで毎日8時間も使っていれば、アパート暮らしの月の電気代はあっという間に2万円を超えてしまう。
一方、定期点検でお引渡し後のお客様宅を訪問し、冬場の光熱費をおたずねすれば2万円弱ですんでいるご家庭や、マッハシステム搭載のお宅であれば暖房20~22℃の設定で室内は十分に温かく、24時間エアコンを稼働させながら太陽光発電で昼間の電力消費をまかなって、月の電気代が1万円前半から半ばのご家庭もある。
高気密・高断熱で燃費の良い家をつくっている自負はあるが、リアルに我が家の光熱費とトピアの家の光熱費を比較すれば、なおさら建物の温熱性能が体とお財布の健全性に貢献していることが実感できる。
ところで最近転居したのだが、引っ越し先の熱源はガス。トピアの新築住宅で、調理器具や衣類乾燥機でガスの部分的使用はあるものの、ガス給湯器の採用率はとても少なく、自分自身もオールガスでの生活は学生時代以来かもしれない。
家づくりにたずさわっていながら、実際ガスってどうなんだろうとクエスチョンマークの情けない状態で生活をスタートさせてみたのだが、請求書の
【使用量70㎥ ガス料金16,901円(税込 機器リース料共)】
にはたじろいだ。70㎥のガスの使用量がいかほどのものなのかわからなかったが、ガスを使ったのは①給湯(主には風呂)②調理(コンロ)③衣類乾燥(浴室乾燥機4.0時間)④温水式床暖房(朝の2.0時間)なので、特に盛大にガスを使用した感は無い。
まだ請求のあがってきていない電気代も含めれば、冬のはしりの11月で既に光熱費は2万円をこえてしまっている。内心『ガスってこんなに高いんだー』と驚きながら今一度料金表を見直してみると、今月の適用料金と翌月適用料金(予定)が大きく異なることに気づいた。どうやら前月のガス使用量を加味して
A :ガスの使用量が少ない家庭 【安い基本料金】+【高めの従量単価】×使用量
B :ガスの使用量が多い家庭 【高めの基本料金】+【安い従量単価】×使用量
で適用料金プランが決まるらしい。転居後の初月だったためAプランが適用されたようだが、これが高いガス代の要因らしいと判断する。
またエアコンと同様に、ガス温水式床暖房も即時的使用だと、設定室温に到達するまでに多くのガスを使用してしまうため継続的に低温~中温設定で使用するのが良いとのことで
①給湯 最近の混合栓や給湯器は節湯機能や省エネ性能が良いので普通に使ってみる
②調理 使い方は妻にまかせる
③浴室乾燥機 即時的使用のため使用時間を短めに4.0時間⇒2.5時間に変更 一部厚手の衣類以外は完全に乾く
④暖房 エアコンは使用せずに温水式床暖房のみを使用 低温1~高温8の温度設定に対し4(室温を20℃程度に保つレベル)で19:30~7:30の12時間連続運転 昼間は夜間に貯め込んだ余熱と窓からの日射に期待する
で11月13日~12月11日を過ごしてみた。結果は
【使用量81㎥ ガス料金14,160円(税込 機器リース料共)】
となった。在室時の室温(夜間~朝)が常に18℃~20℃に保てていることと、短時間での洗濯乾燥ができていることに加え、以前のアパート暮らしよりはトータルの光熱費が抑えられそうなことに少し安心した。
だけれども、やはりマッハ+太陽光には遠く及ばない。
これからが冬本番だが、せっかくのオールガスの住家なので、いろいろと試してみたいとは思う。
設計部 大橋