
2025年8月01日
みなさん、「やまぐち森林づくり県民税」ってご存じでしょうか?
正直なところ、私自身、以前はよく分かっていませんでした。
ところがご縁が重なり、実は昨年度までの約2年間、「やまぐち森林づくり推進協議会」の公募委員を務めていました。
日頃木材を扱う立場として、また自然災害を身近に感じる県民の一人として、会議では素直に自分の感じたことを発言してきました。
そんなきっかけで、この県民税の仕組みや使われ方を知ることができたのです。
おそらく、私と同じように「名前は聞いたことがあるけど、詳しくは知らない」という方も多いのではないでしょうか。
今回は、「やまぐち森林づくり県民税」が、どんな目的で、どのように使われているのかを、少しご紹介したいと思います。
自然豊かな山口県。そのおよそ70%が森林に覆われています。
森林は、雨水を蓄えてきれいにしたり、山崩れを防いだり、二酸化炭素を吸収して酸素を作ったり、木材を育てたり、生き物のすみかになったり――。
さらには、私たちの心や体を癒す場所としても欠かせない存在です。
しかし現在、山口県内には間伐などの手入れが行き届かず、荒廃が進んでいる森林が少なくありません。
こうした状況を改善するため、「やまぐち森林づくり県民税」として、県民一人あたり年間500円納めています。以下は、主な取り組みです。
・間伐や植林による森林の再生
・土砂災害を防ぐための山の整備
・森林ボランティア活動の支援
・木工教室や自然体験などの環境教育
協議会の委員として活動する中で、県内各地で行われている森林整備や木育イベントの様子に触れることができました。
税金の使い道を実感できたのは、とても大きな経験でした。
大切なのは、「植える → 育てる → 切る」というサイクルを途切れさせずに続けていくこと。
間伐して終わり、植林して終わりではなく、この循環を維持し続けることが、森と私たちの暮らしを守る鍵だと思います。
だからこそ、「今後も県民税を払い続けなければならないのか?」「金額は妥当なのか?」「正しく使われているのか?」
こうしたことに関心を持ち続けることも、大切だと思います。
「森を守る」と聞くと、どこか大げさに感じるかもしれませんが、500円で地元の森を育てていると思うと、少し誇らしくも思えます。
このブログが、「そういえばそんな税金、あったな」と、少しでも思い出すきっかけになれば嬉しいです。
設計 曽田葉月