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column トピアコラム

冬こそ‟こもる”を楽しむ家

2025年12月26日

冬は冷たい空気に包まれる季節。
外へ出るのが少し億劫になり、家の中で過ごす時間が自然と増えてきます。
そんな“こもりがちな冬”こそ「家の居心地のよさ」がもっとも際立つ季節ではないでしょうか。

 

冬は太陽の角度が低くなる季節です。夏よりもずっと低い位置から差し込む光は家の奥まで届き心地よい“日だまり”をつくります。

その柔らかい明かりが、塗り壁や木の床の質感を照らし、空間全体を温かく包み込んでくれます。

素材と光が重なり合う冬の室内は、夏には感じられない魅力があります。

 

 

 

冬のおうち時間を楽しむ上で大切なのは「自分の居場所」をつくること。

 

たとえば、リビングや動線上に設けたヌックは 

家族の気配の感じられる“居心地のよいおこもり空間”です。

ヌックスペースの魅力は「一人になれる」のに「孤立しない」ことです。

完全に個室ではないため、家族の気配を感じながら一人時間を過ごせます。

声は聞こえるけれど、視線は合わない。
この距離感が意外なほど心地よいのです。

 

ヌックがあるだけで家の中の過ごし方に選択肢が増えます。

 

 

 

冬は自然と家族が同じ場所に集まる季節です。

温かいリビングは、家族の動線が交わる場所。映画鑑賞をしたり、温かい料理を囲んだり、
同じ空間にいるだけで心が満たされる瞬間があります。

 

ダイニングチェアやソファなどの置き家具ではなく、ピットリビングや収納の段差を利用した“腰を下ろせる工夫”で

みんなが過ごせる居場所を作り出すことができます。

 

 

「今日はリビング」「今日はヌック」「今日は小上がりのタタミコーナー」・・・

その日の気分で居場所を選べることは、おうち時間の質を自然と高めてくれます。

 

 

寒い冬は家の暖かさだけでなく、空間の質感・光の取り込み方・居場所のつくり方がどれだけ暮らしに影響するかを教えてくれます。

 

自分らしく過ごせる“居場所”があることが
住まいの心地よさを決めていきます。

 

 “こもる”ことそのものを楽しめる空間づくりに着目してみてはいかがでしょう。

 

 

設計部 石橋